オーダースーツは3種類存在!
それぞれの特徴と選び方について紹介
必ずしも高いフルオーダーを選ぶ必要はなく、スーツを新調する時に、どんな用途で必要とするのかが大事です。
既存のスーツを買っていた人であれば、オーダースーツを試してみたい場合、まずは安くて引き渡しまでの期間が短いパターンオーダーを選択してみるとよいでしょう。
結婚式など冠婚葬祭の場でスーツを必要とする場合は、フルオーダーかイージーオーダーを利用して、自分自身にフィットするスーツを手に入れるやり方もあります。
自分の身の丈にあったやり方でオーダースーツを依頼してみてはいかがでしょうか。
フルオーダー
フルオーダーは、完全マシンメイドのタイプと職人が一から十まで手縫いで仕上げるタイプ、または両者の良い部分を折衷したタイプに分かれます。
作成工程のひと通りの流れとしては、オーダースーツを求める依頼者のサイズをあらゆる角度から採寸して壁紙を作成してデータを入れるのです。
データに基づいて仮縫いを行い、依頼者が希望した素材を使ってサイズやデザインの調整を行いながら作成していきます。
マシンメイドの場合は、CAD(自動設計システム)とCAM(自動裁断機)を活用して、工場のようにラインで縫い上げ、余計な手間をかけずに可能な限り機械化して作成するオーダースーツです。
職人が手縫いで仕上げる場合は、依頼者が申告した「クセ」などを考慮して、満足いくようなスーツに仕上げていきます。
イージーオーダー
イージーオーダーは、店舗ですでに用意しているジャケットやパンツ部分に記載したサイズの型紙をいくつか用意しており、依頼者がなるべく自分のサイズに合うような型紙を選んでオーダースーツを作成していく方法です。
フルオーダー同様にマシンメイドや職人による手縫いなどいくつかのタイプがありますが、フルオーダーと異なる点としてサイズ補正や体型補正に制限があります。
例えば、壁紙にウエスト75cmと書いてあって、採寸した時にウエストが79cmだったとすると、サイズ補正できれば問題ありませんが、補正の許容範囲を超えてしまった場合、わずかな補正をするだけにとどまってしまう可能性があるのです。
ただ、値段は一般的な相場として約5〜10万円となっており、フルオーダーよりは安く、引き渡しまでの期間は平均20日前後となっています。
パターンオーダー
パターンオーダーは、既存のサンプルの中から、試着してみて依頼者の理想に近いものを選んで作成する方法です。
フルオーダーやイージーオーダーと違って、細かなデータを取る必要はありません。
複雑な工程がない分、値段の相場としては約2〜7万円と安くなっており、引き渡しまでの期間は平均15日前後となっています。
ただし、体型補正はできず、サイズ調整は限られた部分でしか変更はできません。